アメリカのとある墓地に、日本で指折りの国際派・霊媒師シゲオカが奇妙な現象が起こるという噂を聞き極東日本からわざわざやってきた。
なんでもこの墓地では地元住民から死者の声を聞いたとの声があり、人の姿をしていたという証言もあったらしいのだ。
シゲオカは日本でも数少ない死者と対話できる霊媒師であり、彼は物憂げないわくつきの墓地に赴き調査や降霊術の準備をはじめた。
まず彼は現地住民から聞き取り調査を行うことにした。
スティーブン・クーパー 18歳 自信過剰なおバカな不良
- 私は怪しい者ではない。君は一体ここで何をしている?
- え? 俺はレイチェルという女の子をひらすら追いかけています。
- 噂ではここの墓地では心霊現象が起こることで有名なのだが、それについて何か知らないか?
- 俺が知っていると思うかい? 知ってたら、速攻キミに伝えてるさ。
- ちなみに君は一体何者だ?
- 俺か? …俺は何者でもないさ。まあしいていうならツワモノかな。
- あなたの顔の相に悪い暗示がでている、それについて何か心当たりはないか?
- おいおい嘘だろ。俺は何も悪いことはしてないぜ。まあしいて悪いことをしていると言えば、女の子を虜にしているってことかな。
- ここにいる故人に対して何か思うことはないのか?
- うーん。まあ、死んだことについてはご苦労様って思ってる。敬意を払うよ。
- ちなみにあなたは死の世界についてどのような考えを持っている?
- 死の世界?…もしあったとすれば、その死の世界とやらを俺がしきってやるよ。
- 前世や来世についてどう思っている?
- 前世も来世も俺は俺さ! でもしいていうなら前世はアメリカの大統領で、来世はライオンになって弱肉強食の世界をしきってやるよ!
くだらない質問もあり協力してくれてありがとう。参考になったよ。
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