映画秘学校の生徒である僕(岡田小吉19歳)に、非常勤講師をしている梅木監督による最新作のメイキングを担当しないかという申し出があり快諾しました。でも監督は財布事情が厳しく「ギャラはなしで。でもAVの現場見せたる」とのお言葉をいただき、勢いで飛び込んでみたわけですけど。現場に入ると、何か悪い予感が…。噂ではプロデューサーを見かけない、スタッフが少ないなど、不安要素が満載。ほんとにこれで映画が完成されるのだろうか。と危惧をしつつ。それでも、梅木監督の言葉を信じて、殺気立っている現場のスタッフ・俳優陣・裏方に直撃インタビューを試みた。
かねやん 俳優
- 簡単な自己紹介をお願いします。
- 金田雄介。かねやんと申します。芸能界には芸人から入りまして、もろもろございまして、役者の道を歩むことになりました。目下役者にどはまりしております。
- お笑い芸人時代の得意なネタはなんでしたか?
- 音マネです…。生活音の音マネですね。
- 俳優やスタッフに何かこの映画について意見があれば、教えてください。
- いい作品を作り上げようとみなさん頑張っていただいておりますので。逆に何か僕のほうにお手伝いすることがあればおっしゃっていただければなと思っています。みなさんいい人たちなので、あんまり、役者さんにスタッフ的な何かをやらせることはされないので…。そういう中で、和気あいあいとした現場にしていければなと思っていますね。
- 自分のこだわりって何かありますか?
- 元芸人ということもありますので、笑いに関してはみなさんより取っていくべきだなと。取っていきたいというよりは自分が取っていくべきだと思っていますね。
- ちなみにご自身のライバルはいますか?
- 山田孝之さんですね。
- この業界で売れることってなんだと思いますか?
- やっぱり名前が知れ渡ることです。今回で言うと、台本にエキストラじゃなく自分の名前が載っているとか、映像のエンドロールでは、自分の名前の順番が上がっていくこと。舞台だとセリフや出番の多いこと…。とにかく露出度ですね。
- 最近むかつくことってなんですか?
- アレが腹立ちましたね。どの現場っていう話じゃないので名前は伏せますが…。控室がないって言われたことがありまして、いったいどこで準備するんだよってのがあったので…。僕なんかその場で準備してやりましたけどね…。もめている最中にも着替え始めて…。いいじぇねえかって話なんですけどね。
- この作品で一番苦労していることって何ですか?
- この作品は凄いと思うんですけど、宇宙と地球の話ってことで、いろいろ見られる方々も、自分の私生活からご想像されることが多いと思うんですよ。自分も地球に生きているっていうことで、いろいろ考えてしまう部分もあるでしょうから…。でも、考えこんだりせずに、早めに既成概念を取っ払うことが大事かなと思います。
- 尊敬する人は?
- ムロツヨシさんですね。
- 好きな食べ物は?
- シチューです。
- 趣味は?
- 最近はゴルフですね。
- 座右の銘は?
- 過去にこだわれ。
- 自分を動物に喩えると?
- コーカサスオオカブト。
- この作品に宇宙人が出てきますが、宇宙人って結局なんだと思いますか?
- 宇宙人は地球人の成れの果てですね。
- この作品をどんな人に見てもらいたいですか?
- 金持ちの方です…。金持ちの方に見ていただいて、この映画をリメイクとか、もっとここをお金かけられたらとか…。第二作。第三作と…。お金持ちの方々に持ち上げていただけたらなと思っています。
- 最近の世の中について思う事は?
- 目上の方がいたら、目上の方をヨイショしたりとか、目上の方もそれで喜んじゃったりとか、また、それをいろんな人にやる人が多いもんでね。ここぞという時にやっぱ出さないと、しょうもないもんで、なんか会う人会う人に、ヨイショヨイショしてるっていうのが、しょうもないなと思いますね。
- 一番影響を受けた人は誰ですか?
- 濱田岳さんですね。まばたきの芝居がいいんですよね。
- この映画を製作している中で、何か勘違いしている人っていますか?
- いないですね。みなさんいい人たちなので。
- 何か人生で転機はありましたか?
- 子供の時に、ロボットアニメを見たんですけど…。そのロボットアニメを見た時に、テンポがいいなと思って…。調べていったら、ロボットアニメなので、30分番組だったんですけど…。30分の中に、起承転結というか、1話で終わらすように終わらせなければならないところがあって、テンポも良くなっているのかなと思っていたんですよ。それは今にも通じることがあって、自分の出番の時は始めから終わりまで、起承転結をつけて、自分の中での完結を追い求めていますね。それは今でもそうやっています。
- 好きな女優はいますか?
- 井上真央さんですね。口角が下がっているんですよ。口の。口角芝居ですね。
- 何かご自身の失敗談はありますか?
- 先月、ちょっとしたお偉いさんがいる飲み会に行きまして、飲んでいたんですよ。そしたらお偉いさんがね。そこのお店になかったんですけど、「ワインが飲みたい」って言いだしちゃって、どうしてもワインをその店じゃ出せないっていうことで、僕が買ってきて出しちゃったんですよ。そうしたらお店の人に怒られましてね…。どっちを取るか難しいなと思いましたね。
- 好きなタイプと嫌いなタイプを教えてください。
- 好きな人は前歯が大きい人ですね。嫌いな人は前歯が小さい人と目が近い人ですね。だいたい悪い人なんでね。
- 妥協してはいけないことは何ですか?
- 妥協はしていったほうがいいですよ。人間関係で妥協することは多いなって思います。どうしても妥協してはいけない点は、女性への気遣いですね。そこは自分が満足いくまでやったほうが、全てがうまる転がることが多かったもんで。それはみなさんにお伝えしたいですね。
- この映画のタイトルは壮大ですが、ハリウッド映画的なところってなんだと思いますか?
- 役者陣でしょうね。このままハリウッドいっても問題ない方々ばっかりなので、途中でハリウッド製作かなと思って、一度遅刻しそうな時にハリウッドに電話しちゃいましたからね。そうしたら「うちはそんな撮影やってないよ」って、あーそうでしたかって…。そんな話、実はないんですけどね。
- この映画の秘密を暴露してください。
- 実は…。予算がね。そんなにかかってないんですよね。多分想像されているよりも、かかってないと思います。
- 映画のみどころは?
- 私、かねやんの出演シーンですね。
- ご自身の最終的な夢を教えてください。
- 総理大臣。
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