アメリカのとある墓地に、日本で指折りの国際派・霊媒師シゲオカが奇妙な現象が起こるという噂を聞き極東日本からわざわざやってきた。
なんでもこの墓地では地元住民から死者の声を聞いたとの声があり、人の姿をしていたという証言もあったらしいのだ。
シゲオカは日本でも数少ない死者と対話できる霊媒師であり、彼は物憂げないわくつきの墓地に赴き調査や降霊術の準備をはじめた。
まず彼は現地住民から聞き取り調査を行うことにした。
キャサリン・トンプソン 40歳 リチャードの愛人
- 私は怪しい者ではない。あなたは一体ここで何をしている?
- え? トニーと待ち合わせしていて、ここに来たんだけど…。
- 噂ではここの墓地では心霊現象が起こることで有名なのだが、それについて何か知らないか?
- そう。だから本当は怖くて来たくなかったんだけど、トニーがここで待ち合わせっていうから、ここに来たのよ。
- ちなみに君は一体何者だ?
- 私?キャサリン・トンプソン…町のバーで働いてます。
- あなたの顔の相に悪い暗示がでている、それについて何か心当たりはないか?
- やめてよ!そんなこと言うの!
- ここにいる故人に対して何か思うことはあるのか?
- 私には関係ないから、大体こんなところに来たくなかったし…
- ちなみに、あなたは死の世界についてどのような考えを持っている?
- …死んだら終わりでしょう。そんなこと考えないわ。今が楽しければいいでしょ?
- 死後の世界は存在すると思うか?
- …とりあえず私は天国に行くけど…そんなことあんまり考えないわね。
- 前世や来世についてどう思っている?
- なんでそんなこと聞くの?…私は死後の世界とか信じてないんだけど、生れ変わったらセレブな生活がしたい。前世はきっとどこかのお姫様で、来世はお金持ち。現世(今)はちょっとついてないだけなの…
くだらない質問もあり協力してくれてありがとう。参考になったよ。
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