
アメリカのとある墓地に、日本で指折りの国際派・霊媒師シゲオカが奇妙な現象が起こるという噂を聞き極東日本からわざわざやってきた。
なんでもこの墓地では地元住民から死者の声を聞いたとの声があり、人の姿をしていたという証言もあったらしいのだ。
シゲオカは日本でも数少ない死者と対話できる霊媒師であり、彼は物憂げないわくつきの墓地に赴き調査や降霊術の準備をはじめた。
まず彼は現地住民から聞き取り調査を行うことにした。
トニー・グッドマン 45歳 キャサリンの愛人
- 私は怪しい者ではない。あなたは一体ここで何をしている?
- …金儲けにやってきた。
- 噂ではここの墓地では心霊現象が起こることで有名なのだが、それについて何か知らないか?
- …そんなの気のせいさ!
- ちなみに君は一体何者だ?
- …名乗るほどのものじゃないが、トニーだ。
- あなたの顔の相に悪い暗示がでている、それについて何か心当たりはないか?
- …だとしたら…女難の相かな。違いますか?
- ここにいる故人に対して何か思うことはあるのか?
- …故人の生前の功績と、俺のこれからの幸福を祈って、ナンマンダブ。
- ちなみに、あなたは死の世界についてどのような考えを持っている?
- …死んじまったらみんな同じ。
- 死後の世界は存在すると思うか?
- 存在しないね!
- 前世や来世についてどう思っている?
- 来世は信じている。大泥棒だな。
くだらない質問もあり協力してくれてありがとう。参考になったよ。
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