アメリカのとある墓地に、日本で指折りの国際派・霊媒師シゲオカが奇妙な現象が起こるという噂を聞き極東日本からわざわざやってきた。
なんでもこの墓地では地元住民から死者の声を聞いたとの声があり、人の姿をしていたという証言もあったらしいのだ。
シゲオカは日本でも数少ない死者と対話できる霊媒師であり、彼は物憂げないわくつきの墓地に赴き調査をしていた。
彼は住民から話を聞き、やはりここで心霊現象が起こっていることを密かに確信した。彼は墓地で静かに瞑想状態になり、とある特殊な薬を飲みながら墓の前に来てトランス状態になった。すると、どこからか、声が聞こえ、朧気ながら姿が見えてきた。
リチャード・ドナー 享年44歳 レイチェルの父
- そなたは何者だ?
- リチャード・ドナーと申します。私は非常に優秀な弁護士でした。それも向かうところ敵なしの。私の職務は、真実に光を当てることです。それこそが私の職務であり、使命であり、この国の法と秩序を守るのです。
- 死ぬ前に何か後悔はあったか?
- ありましたが、話したくないです。
- もし普通に生きていたら何をしたかった?
- 富と名声を得る生活…金と名誉。名誉と金…いやどちらかと言えば金。むしろ金…
- 誰かに何かを伝えたいか?
- 伝えたいです。娘に…でも、言いたくありません。
- 生前あなたは恋をしたか?
- はい。
- どんな相手だったのか?
- 妻です。
- 親や兄弟、子供はいたか?
- いました。
- 家族に何か伝えたいことはあるか?
- 言いたくありません。
- 生きるとは結局何だったと思うか?
- 分からないです。
- 死ぬ前にあれを食べておけば良かったと思うことはないか?
- 食べたいものは全部食べてきました。
- 死んだから言える恥ずかしい体験はないか?
- 妻や娘に内緒でビデオをため込んでいました。
- 生きていたときの誇りはないか? もしくは一番大切にしていたものは?
- 弁護士としての誇りです。
- ちなみに死の世界についてどう思っている?
- 突然死が訪れます。何の予感もなく、すべてがあっという間に失われてしまいます。
- 前世や来世についてどう思う?
- 前世は天下をとっていたと思います。来世は普通の人間になりたい。
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