世の中には指折りの天才ブロガーがいるという。ブログも、SNSの普及で、少し勢いがおさまったかのように言われてはいるが、この方にとってはそんなことは問題にはならない。とはいえ、人気と一言にいっても、その要因と言えるものは様々だ。

世の中の流行り廃りはまさに栄枯盛衰だが、一貫して世の中の時事について独特の感性で切り取り、その観察眼のユニークさと的確さで読者を引きつけ続けているカリスマブロガーのハンドルネーム麗さん。

日々起こる奇妙なニュースや事件に着目し、それを紹介しつつ、独自の観察眼で斬りまくり、過激でユニークな発言は物議を醸すことがある。

この麗さんは、謎に満ちた経歴の持ち主で中々取材をすることも難しく、本誌も、101回目のプロポーズのように承諾を得るまでに大変な労力をさくことになったのだが、諦めたら試合終了という氷河期世代の編集長の執念により、ようやくその神秘のベールの中に入ることができた。

今後またとない奇跡の取材となり、これは完全保存版として、後世に語り継がれるかもしれない麗さんの一面に迫ったインタビューである。(月刊ギフテッド)

簡単に自己紹介からお願いします。

麗です。永遠のアラサーです。

ブロガーになられたきっかけを教えてください。

ある日、自分がテレビにツッコミをいれていることに気づいたんです。ほんとフツーに会話みたいに。で、あ、これ、面白いこと言ってますよ、と。案外イケるんじゃないかと。発信してみることに致しました。

時事ネタの女王という異名がありますが、特に刑事事件関連の考察も多いですが、これは何か理由はありますか？

お恥ずかしい話ですが、ワイドショーの話題に乗っかる事が多く、そうなってしまっています。身近な話題でもありますので。

最近起きた事件ですが、小学生のランドセルが100個盗まれた事件がありましたが、これについてもブログで、プロの仕業と書かれていましたが、プロとはつまりどういう意味ですか？

素人やアマチュアではないってコトですね。

時々、その情報源がどこから得たのかということがありますが、やはり独自のネットワークでもあるのでしょうか？

たぶん守秘義務とかあるので、ヒミツです。

ブログのほかに何か仕事はされていますか？

実は、パン職人なんです。店舗はなく、ネット販売のみですがやってます。

なぜ、麗さんご自身がカリスマブロガーになりえたのか、その要因はなんだと思いますか？

それこそ、ちょっと突っ込んだ情報と意見を出せてるから、でしょうか。

特に未解決事件への考察については大きな反響もあり、それがきっかけになって事件が解決されたこともあります。推理力、調査力。それはどのように培われたのか。麗さんは東大をご卒業されていますが、やはり学生時代に、そういった研究をされていたのでしょうか？

いえ、私の敬愛する法医学の先生がよく『主婦のカン』とおっしゃっているのですが、同感です。生活の中にこそヒントがある気がします。

留学もされているようで、アメリカの超名門大学へ。こういったご経歴がありながら、フリージャーナリストとして活動。異色ですよね。有力有名企業への就職や、官僚コースだってあったと思いますが、それを選択しなかった。その理由はなんですか？

使われるのが性に合わなくて、ですね。家族が時間に不規則な職業で振り回されてますから。自分でコントロールしたいんでしょうね。

麗さんの今後の展望とは？

引き続き、日々を楽しく切り取って、皆さんと共有していきたいです。

ちなみにご自身が影響された人は誰ですか？

浅見光彦さんです。架空のルポライターの方なんですが、独自の視点や文章力が素晴らしくて大好きです。

麗さんが未解決事件の考察で有名になった。有名タレント失踪殺人事件ですが。クイズ番組の司会などで人気を博した永井弘樹さんが、ある日意味深なメッセージを残したまま失踪した事件がありました。一ヶ月後に沖縄の路地で行き倒れているのを発見され、遺体となった姿での発見でした。失踪から発見まで、連日報道され、記憶に残っている人も多い事件です。この事件の考察が、そのまま犯人の手口そのもので、一躍有名になったわけですが、過去の事件の膨大なパターンから、類似性を見出す方法論はいつ頃からやられていたのでしょうか？

おっさんがダジャレを言っちゃう時の構造ですよね。記憶の引出しを、『似たような』の範囲で開けるとトトノウかなと思い付きまして。

やはり時代だとは思いますが、優れたコンピューターを駆使して、データを照合していく。その先駆けとなった事件でした。これは個人だけでは、それを構築するのは難しいと思うのですが、そのシステムはどのように作り上げられたのでしょうか？

要はGoogleのキーワード検索の応用みたいなもので、参照するデータベースが異なるだけなので難しくないですよ。

人工知能の開発も今では、当たり前になっている世の中ですが、それを開発されていて、今後、AIと未解決事件捜査は、より進化していくということなのでしょうか？

そうなるでしょうし、逆に、AIによる犯罪コーディネートも起こりえますね。

日々、事件は高度化していき、犯行の手口も巧妙化しています。事件を未然に防ぐことも重要ですが、想定外の事件もありますよね。でも麗さんは、そういう死角を狙った事件にクローズアップして言及されています。当然未然に防げるものなら、未然に防ぐのが一番いいわけですが、そういう防犯知識や防犯意識については、どう思われますか？

小さなことからコツコツと。身近な警察官と、仲良くなっておくところから始めるのは如何でしょうか。

ちなみに警察関係者、報道関係者との繋がりもあるかと思いますが、実際のところどうなんでしょうか？

先のご質問の回答に似ていますが、身近な警察官とは上手くやるように心掛けています。

麗さんを中心にした防犯ネットワークがあるとしたら、その一端を教えてください。

ブログのコメント欄です。相談なんかもいただくのですが、書き込まれた内容が事件化しそうな場合には、未然に防ぐような対応をしています。

今後、ブログだけでなく、メディアで活動される予定はありますか？

文章や声だけの露出は可能性あります。一応、顔出しNGでやってまして、ブログ内でも全てヌイグルミで対応しております。

やはり、露出は避け、あくまで、匿名の一市民という立場を保つということなのでしょうか？

いや、化粧するとかが面倒臭すぎてです。

麗さんの考察により、警察や報道の動きも影響を受けることがあるとも言われていますが、ご自身の影響力をどう考えられていますか？

少しでも解決に貢献出来ていたら嬉しいです。

刑事事件だけではなく、奇妙で珍しいニュースにも言及されていますが。こちらは読者層違って、エンターテイメントに面白く書かれています。最近の注目している奇妙なニュースはなんでしょうか？

ミャンマーで、日本人らしき名前の王が描かれた金貨が発見された件です！

ちなみに麗さんの趣味はなんですか？

タクシーにワンメーターだけ乗ることです。

休日は何をしていますか？

昔の時刻表を見ながら、架空の旅行スケジュールを作成しています。

好きな食べ物は？

パンです。

座右の銘は？

事実は小説より奇なり

最後に告知を含めて麗さんのファンにメッセージをお願いします。

これからも私の何気ない言葉や動作が、事件解決のヒントになるような日が訪れることもあるかもしれません。が、大抵なんでもない日常だったりします。気長にお付き合いください。