アメリカのとある墓地に、日本で指折りの国際派・霊媒師シゲオカが奇妙な現象が起こるという噂を聞き極東日本からわざわざやってきた。
なんでもこの墓地では地元住民から死者の声を聞いたとの声があり、人の姿をしていたという証言もあったらしいのだ。
シゲオカは日本でも数少ない死者と対話できる霊媒師であり、彼は物憂げないわくつきの墓地に赴き調査をしていた。
彼は住民から話を聞き、やはりここで心霊現象が起こっていることを密かに確信した。彼は墓地で静かに瞑想状態になり、とある特殊な薬を飲みながら墓の前に来てトランス状態になった。すると、どこからか、声が聞こえ、朧気ながら姿が見えてきた。
イザベラ・マーシャル 享年39歳 失意の女性
- そなたは何者だ?
- 私はイザベラ・マーシャルです。39歳。一人の子持ちです。激愛していました。
- 死ぬ前に何か後悔はあったか?
- 一人残す息子に対しての強い思いを持っています。心配で心配でしょうがないです。もう一度、もう一度だけでいいから、あの子の柔らかい髪に触れたい。小さい体を優しく抱きしめてあげたい。
- もし普通に生きていたら何をしたかった?
- 息子の成長を見届けたかったです。
- 誰かに何かを伝えたいか?
- 今となっては、息子しかないです。両親や友達なんて二の次です。
- 生前あなたは恋をしたか?
- 一度しました。マーカスの父親です。でもそれは間違いだったかもしれないです。
- どんな相手だったのか?
- 付き合いはじめはすごく優しかったんですけど。のちに暴力をふるうような人でした。
- 家族に何か伝えたいことはあるか?
- 一人残したマーカスのことを幸せに過ごせるよう見守っていてほしいです。
- 生きるとは結局何だったと思うか?
- 愛情ですかね。
- 死ぬ前にあれを食べておけば良かったと思うことはないか?
- ステーキです。
- 死んだから言える恥ずかしい体験はないか?
- 今は思い浮かばないですね。
- 生きていたときの誇りはないか? もしくは一番大切にしていたものは?
- 愛情です。
- ちなみに前世や来世についてどう思う?
- 前世思い残したことを現世でやろうとしているのではないかと思います。そしてそれが来世に繋がるのではないかと思います。でも、具体的にはわかないですけど、来世は飼い猫になりたいです。
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