アメリカのとある墓地に、日本で指折りの国際派・霊媒師シゲオカが奇妙な現象が起こるという噂を聞き極東日本からわざわざやってきた。
なんでもこの墓地では地元住民から死者の声を聞いたとの声があり、人の姿をしていたという証言もあったらしいのだ。
シゲオカは日本でも数少ない死者と対話できる霊媒師であり、彼は物憂げないわくつきの墓地に赴き調査をしていた。
彼は住民から話を聞き、やはりここで心霊現象が起こっていることを密かに確信した。彼は墓地で静かに瞑想状態になり、とある特殊な薬を飲みながら墓の前に来てトランス状態になった。すると、どこからか、声が聞こえ、朧気ながら姿が見えてきた。
ナンシー・ルーカス 享年32歳 ヒッピー
- そなたは何者だ?
- ナンシー・ルーカス。1968年に死にました。…私は自由と芸術とピースとラブの精神に満ち溢れた時代に生まれ育ったの。そう、あの古き良き60年代!
- 死ぬ前に何か後悔はあったか?
- うーん。結婚したかった。
- もし普通に生きていたら何をしたかった?
- うーん。ラブとピースの満ち溢れた世界で、大好きな人や家族と過ごしたかった。
- 誰かに何かを伝えたいか?
- ドノバンになんで私のことを捨てたのと聞きたい。
- 生前あなたは恋をしたか?
- そうです。していました。かっこよくて、優しくて…でも女癖が悪かったです。
- 家族に何か伝えたいことはあるか?
- 孫見せられなくてごめんねと言いたいです。
- 生きるとは結局何だったと思うか?
- 死へのカウントダウン。
- 死ぬ前にあれを食べておけば良かったと思うことはないか?
- 男。
- 死んだから言える恥ずかしい体験はないか?
- うーん。どっか歩いていると、緩んでいるのか、すぐおならをしちゃってました。
- 生きていたときの誇りはないか? もしくは一番大切にしていたものは?
- ラブ&ピース。
- ちなみに前世や来世についてどう思う?
- 前世も来世も絶対あると思っています。
- 差し支えなければ、前世は何で、来世は何だと思うか?
- 前世は前衛芸術家。次(来世)はめちゃめちゃいい女に生まれてきたい。
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