2018.10.6 Sat

キャラクターインタビュー スペシャル企画

梅木勇男 監督

映画秘学校の生徒である僕(岡田小吉19歳)に、非常勤講師をしている梅木監督による最新作のメイキングを担当しないかという申し出があり快諾しました。でも監督は財布事情が厳しく「ギャラはなしで。でもAVの現場見せたる」とのお言葉をいただき、勢いで飛び込んでみたわけですけど。現場に入ると、何か悪い予感が…。噂ではプロデューサーを見かけない、スタッフが少ないなど、不安要素が満載。ほんとにこれで映画が完成されるのだろうか。と危惧をしつつ。それでも、梅木監督の言葉を信じて、殺気立っている現場のスタッフ・俳優陣・裏方に直撃インタビューを試みた。

梅木勇男 監督

簡単な自己紹介をお願いします。
梅木勇男です。フリーで監督をやっています。Vシネをよく撮影していて、そこで経験を積んできました。生活費を稼ぐためにAVも撮影することがあります。そこでもいろいろ勉強させてもらいました。
俳優やスタッフに何かこの映画について意見があれば、教えてください。
意見は特にないんですね。私が集めましたんで。集めたといっても、私はインスピレーションを大事にするので、まあ、会って、その人の顔見て、なんか持っているなと思ったら、決めるみたいな。そういうのでキャスティングして、ベテランの俳優さんとか、誰も気が付いていないというか、あまり売れてないけど、凄い才能を持った人をチョイスして、その人に、一作品の中で活躍してもらいます。
自分のこだわりって何かありますか?
映画は、生じゃないですか。生だと思うんですよ。台本は書いてもらうんですけど、私は現場でバンバン書き換えます。その時の現場の空気によって、新しいものが出てくれば、それをチョイスして台本に入れます。それからみなさんにヒントをもらって、それをこね回して新しいものを生み出します。
ちなみにご自身のライバルはいますか?
自分ですかね。まあ、いままでにない作品を作りたいと思っているので…。こんな内容なのか。こんなカメラワークなのか…。と。せっかくなら自分でも驚くようなドキッとするような作品を作りたいですね。
この業界で売れることってなんだと思いますか?
クライアントがいるので、クライアントが求めるもの、あとお客さんも…。マイナスにはならないようにすることですね。トントンでも…。あとちょっとでもプラスにもなるように。最低でも赤字にならないように。いつでも地道に作っていくことですね。
最近むかつくことってなんですか?
世の中の人に言いたいのは、もっと私の作品を見てくれと。そういうことです。
この作品で一番苦労していることって何ですか?
宇宙物はあんまり作ったことがなく、今回が初めてっていうくらいのものなので、SF的なものをどう表現していくのか…。いままでにないものにしたいので、そこが今苦心しています。
尊敬する人は?
芸術家の岡本太郎です。
好きな食べ物は?
ショウガと、ドラゴンフルーツ…。ドラゴンフルーツはちょっと甘酸っぱい感じのです。
趣味は?
人間観察です。いろいろ人を見ていますね。そこらへんに歩いている、おじいさんや、おばあさんでも、なんかいいなと思ったら、ちょっと声をかけてしまうみたいな。なんせ製作費がないもんで、一般の人でも声をかけて出演してもらうとか、そういうボランティア的な感じで出てもらうこともあります。なるべく安く作りたいので…。
座右の銘は?
安くて早くてそれなりに。です。
自分を動物に喩えると?
狩るような、黒ヒョウ…。白ヒョウみたいな。そんな感じです。木の上から獲物を狙っているかのような。
この作品に宇宙人が出てきますが、宇宙人って結局なんだと思いますか?
人間が考えられないこと、思いつかないことを繰り出してくるというか…。新しい物の考え方とか、そういうものを提供してくれるような存在。そういうのが宇宙人なんじゃないかな。
この作品をどんな人に見てもらいたいですか?
世の中の人全部ですね。小さい子から…。小さい子は小さい子で見てもらって、インスピレーションを作品から得てくれると思いますし。お年寄りはお年寄りで、自身の過去というか、人生を振り返って見てもらって、感動というか、若い頃のように心に情熱を灯してほしいですね。
AVのファンにはこの作品のどういうところに注目してほしいですか?
ドラマというか、人間臭いところ。人間臭ささの中にも官能があるみたいな。ちょっとエロティックな。また、壮大なラブストーリーというところも、入れていきたいと思っています。
最近の世の中について思う事は?
やりたいことがあったら…。世の中の人たちになんですけど…。妥協せずに、スパークするようなものを持ってもらって、いろいろ挑戦してもらいたいなと思いますね。
一番影響を受けた人は誰ですか?
影響受けた監督は、ブライアン・デ・パルマ。ずっと長回しするんですよ。5分とか。10分とか。カットを割らずに。そういうところにインスピレーションを貰っていますね。あとはコーエン兄弟。スタンリー・キューブリックですかね。
この映画を製作している中で、何か勘違いしている人っていますか?
勘違いはないと思うんですよ。私が集めたので…。そういうところも見越していますから。仮に勘違いしているところがあれば、なんで勘違いしているのかなと。そういうところをヒントに、その人の良さを引き出していくみたいな感じですね。
何か人生で転機はありましたか?
今ですかね。この作品をどう作るか…。でも、これはいつでもですね。作品を作る、その時々です。
好きな女優はいますか?
特定の人はいないということで。っていうか女優のみなさん、女優やっていくくらいなので、みんなそれぞれいいものを持っているので…。その女優さんが作品に出る時に、私が最高のものを引き出せるかどうかってことです。
何かご自身の失敗談はありますか?
駆け出しの頃は、あまりにも我が強すぎて、物作りにこだわりすぎてしまって、クライアントを困らせたりとか、納期に間に合わなくなりそうで、スケジュールが狂ってしまうようなことがあったりとか、そういう大ごとがありまして…。そういう所ですかね。
好きなタイプと嫌いなタイプを教えてください。
好きなタイプは読めないタイプ。なんかちょっと何考えているかわからないみたいな。嫌いなタイプは分かっちゃう感じ。読めちゃう感じの人です。
妥協してはいけないことは何ですか?
情熱ですね。
この映画のタイトルは壮大ですが、ハリウッド映画的なところってなんだと思いますか?
アクションとか、壮大さとか、爆発力。そういうところをたくさん盛りこんでいきたいと思っています。そこを楽しんで見てもらえればと思っています。
この映画の秘密を暴露してください。
これはちょっと言えないんですよね。
映画のみどころは?
それもちょっと今の段階では言えないんですよね。
ご自身の最終的な夢を教えてください。
夢は世界で認められたいですね。アカデミー賞を獲りたいですね。

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